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リスティング広告とは、検索結果上部の広告スペースを検索ワードごとに購入するサービスです。
検索ワードごとに広告出稿を行うので、検索ユーザーのニーズとサイトのコンテンツがマッチしやすいのが特徴です。
しかし、近年検索ユーザーがリスティング広告に慣れてきたせいもあり、 広告スペースをクリックする率が減少傾向にあり、また競争入札制によるキーワード単価の上昇と合わせて、 費用対効果の検討や広告文の洗練などが強く求められるようになってきています。
この流れを受けて、企業様のほうでもより安い代理店を探す動きや、 出稿管理の内製などを検討される動きが活発になってきているようです。
リスティング広告の日本における主な出稿媒体としては、Yahoo!Japanが提供する、「Yahoo!リスティング(Overture)」と、Googleが提供する「Google Adwords」の2つがあげられます。
前述したように(参照:初めてご検討の方へ(SEOとは))Yahoo!とGoogleではそれぞれサービス利用ユーザーの属性が異なってきますので、リスティング広告を出稿する際には
媒体と出稿する商材との相性を考慮した上で広告出稿を行うことが重要となります。
それでは、リスティング広告とSEOの違いについてご説明したいと思います。
WEBマーケティングのご担当者様からは、しばしばリスティング広告とSEOはどっちがお得なの?
というご相談を頂戴しますが、以下に、両者の違いを簡単にまとめたものを記載しておきます。
手法 | リスティング広告 | SEO |
即効性 | 高い | 低い |
クリック効果 | 低い | 高い |
ブランディング効果 | 低い | 高い |
順位 | 制御可 | 制御不可 |
リスティング広告もSEOも、一長一短の部分があり、前提条件がない場合、一概にどちらが良いということはできませんし、弊社ではそれぞれが有効なプロモーション手段であると考えています。
■即効性について
リスティング広告の場合は、出稿するキーワードさえ決まれば、数分後には上位にて広告表示を行うことが できます。また、出稿するかしないかのタイミングも自由にコントロールできるので、特に以下のようなケースでは、SEOよりもリスティング広告の方が適していると言えます。
1、期間限定のプロモーションページをユーザーに露出したいケース
※SEOでも事前から準備を行っておけば期間中の表示にタイミングを合わせることは不可能ではありませんが、場合によってはキャンペーンのスタート前から上位表示が実現できてしまい、キャンペーン内容が大々的なプロモーションより前に公開されてしまう、というリスクもあるため、リスティング広告にて期間中のみ広告出稿する、というのが最適と言えます。
2、季節トレンドにより検索ボリュームが大きく変動するキーワードのケース
※通信販売サイト等に検索エンジンプロモーションを仕掛ける際に良くあるケースなのですが、例えば美容健康関連の商材を扱うショップが「乾燥対策」というキーワードで保湿クリームなどの商材を販売したい場合、「乾燥対策」というキーワードは、主に冬に検索数が伸びてくるキーワードであり、夏場はほとんど検索されないキーワードのため、こういったケースでも、上位表示の期間をしっかりとコントロールできるリスティング広告のほうが適していると言えます。
■クリック率について
リスティング広告とSEOにより自然検索上位表示では、画面上はリスティング広告のほうが上に出ているにも関わらず、実際には自然検索の上位表示のケースの方がクリック率が高いことが分かっています。
これは、インターネットの一般への普及が進むにつれ、最初は新鮮だったリスティング広告にも徐々にユーザーが慣れてき始め、広告色の強いリスティング広告ではなく、自然検索で上位に表示されるサイトを信用するようになってきたことが影響していると考えられます。
実際に、インターネットで何かを検索する際に、自分があまり詳しくない領域についての検索を行うときは、自然と上位表示されている企業ないしサービスを信用してしまう、というユーザー心理は、皆様も実体験から容易に想像がつくのではないでしょうか。
■ブランディング効果について
そのため、SEOにはリスティング広告よりも強いブランディング効果があると言われています。そのため、自社ないし自社製品・サービスをブランディングすることにより、ユーザーとのコミュニケーションを確立していく、という戦略をとられる企業様は、SEOを実施することを強くお勧めいたします。
例えば、新たに転職求人サイトを立ち上げ、「転職」というキーワードで自社のブランド認知を高めていくためには、最初は「転職」関連のキーワードで上位表示を図っていくことが必要なのですが、SEOに成功し、継続的な上位表示の結果ブランド認知が進行すると、今度は「転職」ではなく、貴社のブランド名で検索をしてくるユーザーが徐々に増えてくるという現象が起こります。
もし自社ブランド名でユーザーが検索されれば、自社サイトが1位に表示されないと言うことはほとんど考えにくいため、ユーザーと強固な結びつきを得ることが可能となります。
■順位について
リスティング広告の場合は、広告費さえかけられるのであれば、基本的に思い通りの掲載順位を実現することができますが、上位表示を実現する場合はその分1クリック当たりに発生してくるクリック単価も高騰してしまいます。そのため、必ずしも上位表示をすることが得策とは言えないところがリスティング広告出稿の難しいところです。
一方、SEOの場合は、クリック単価、という考え方そのものが存在しないため(※企業によりクリック単価の課金制をとっているSEOサービスも一部存在しています)、基本的には1位でも高く上位表示を実現することが命題となってくるのですが、自然検索の順位は検索エンジン側のアルゴリズムによって決められているため、残念ながら順位を完全にコントロールすることはできません。
順位が上下落した際に、そのような変動が起こった要因を分析し、対策を打つことは可能ですが、確実に狙った順位の獲得を保証することができない、というのはSEOのネックのひとつとしてあげられます。
■費用対効果の測定について
リスティング広告の場合は、広告費に対してどれだけの売上が上がったか、どれだけのお問い合わせがあったか、などの情報を明確に測定することができるため、非常に費用対効果を測定しやすいと言われています。
一方、リスティング広告に対して、しばしば費用対効果が見えにくいと言われるのがSEOです。
しかしながら、実際はSEOでも、しっかりと効果測定をすることは可能です。
具体的には、Google Analiticsなどのアクセス解析ツールを用いてサイトのセッション情報、コンバージョン情報を取得できる準備を整えておくだけで、SEO経由、つまりオーガニックでの検索経由で一体どれだけのアクセスがあったのか、どれだけのコンバージョンがあったのかを測定することが可能となります。
また、SEOを導入する段階で、ある程度費用対効果の見たてを立てておきたい、というご要望もよくお伺いしますが、実はSEO経由でも、一定の精度で費用対効果のシミュレーションを行うことは可能です。
また、SEO会社や予算によって、上位表示を実現させるまでのスピードは異なってくると思いますので、 過去の施策キーワードにおける順位上昇推移の平均値を上記の掛け算と組み合わせることで、 時系列でのシミュレーションを立てることも可能となります。
ここまでシミュレーションを行った上で、リスティング広告とSEOの費用対効果をきちんと比較することで、自社の商材はどちらのプロモーションが適しているのか、という大体の概算を行うことが可能となります。
WEBプロモーションにおいてきちんとしたPDCAサイクルを回していくためには、費用対効果の測定は必要不可欠となります。SEOについてもリスティング広告と同様、シビアにコストに見合う成果が出ているかを測定していく姿勢が、WEBプロモーションを成功へと導きます。
LiA株式会社では、弊社で施策を実施しているキーワードの過去の順位上昇スピードと、施策キーワードを基にして、半年〜1年間単位で、SEOからどれだけのコンバージョンが見込めるか、というシミュレーションシートをご提案時に作成させて頂いております。費用対効果の測定方法が分からずSEOに踏み出せない方、リスティング広告との費用対効果を比較したい方などは、まずはお気軽にご相談下さい。
■費用対効果のイメージについて
「SEOとリスティングのどちらが費用対効果が良いのか?」この問いについては、業界や商材の特性、そしてキーワードによっても異なってくるため、一概に言うことはできません。 但し、大まかな傾向としては、リスティング広告とSEOの費用対効果は以下のような曲線を描いて推移していくのが一般的です。
リスティング広告の特徴としては、即効性が高く、すぐにコンバージョンなど成果につなげることができる反面、 クリック課金というシステムのため、運用効率を高めることにより費用対効果を上げることは可能ですが、 その曲線は緩やかな直線となりがちです。
一方、SEOについては、定額制でのサービスを前提として考えると、順位が上昇してくるまでに一定の期間を要するため、当初はリスティング広告よりも費用対効果は低いですが、一旦順位が上昇してしまうと、何度クリックされても料金は発生しませんので、費用対効果は大きな曲線を描いて上昇していきます。
そのため、SEOとリスティング広告の費用対効果を比較する際に重要となってくるのは、「期間」の部分となります。1カ月等の短期的なスパンで考えると、ほとんどのケースではリスティング広告の方が費用対効果が高いと考えられますし、逆に1年〜2年といった長期的なスパンで比較をするのであれば、SEOのほうが費用対効果が高いケースが多くなってきます。
自社の状況と今後のWEBプロモーションの戦略・方針に応じて、まずはPDCAサイクルの「期間」を明確に定めることが費用対効果の高いWEBプロモーションを実施するための第一歩となります。
LiA株式会社では、弊社で施策を実施しているキーワードの過去の順位上昇スピードと、施策キーワードを基にして、半年〜1年間単位で、SEOからどれだけのコンバージョンが見込めるか、というシミュレーションシートをご提案時に作成させて頂いております。費用対効果の測定方法が分からずSEOに踏み出せない方、リスティング広告との費用対効果を比較したい方などは、まずはお気軽にご相談下さい。
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