ウェブマスターの皆さんは定期的にアクセス解析をしていると思いますが、
Googleアナリティクス(以下、アナリティクス)を使用している皆さんの中には
上記のように表示されているトラフィックキーワードを見たことがある人がいるのではないでしょうか。
「コーポレートサイトなのになぜ”youtube.com”というキーワードで流入しているんだろう?」
「”uservertical::xxx”、”industries”で流入するコンテンツがうちにあったっけ?」
本日のトピックは、こんな疑問にお答えするコラムです。
トラフィックキーワードにはAdwordsからの流入が反映されている
Adwordsからの流入がアナリティクスのトラフィックキーワードに反映されていることは
既に皆さんがご存じだと思います。(※自動タグ設定によるトラッキングが必要)
ただし、トラフィックキーワードはあくまでAdwordsに登録しているキーワードであって、
検索クエリ(ユーザーが実際に検索しているキーワード)ではないことには注意しなければいけませんね。
そしてもう一つ大事なこととして、アナリティクスではディスプレイネットワークによる流入も
トラフィックキーワードで表示されています。
キーワードには”(content targeting)”とだけ表示されます。
ディスプレイネットワークにはキーワード出稿以外にもいくつか出稿方式があります。
実は、この出稿方式の違いによってトラフィックキーワードでの表記が大きく違ってきます。
様々なターゲティングによる出稿が可能なディスプレイネットワーク
ディスプレイネットワークではURL、ユーザー層(インタレストカテゴリ)、トピックを指定することによって、
設定した内容と紐づくサイトに広告を表示することが可能です。
①プレースメントを利用した出稿
URLを指定することによって表示したいURL、表示したくないURLを設定できます。②ターゲットユーザーを利用した出稿
ユーザーの興味のカテゴリ(スポーツ、旅行など)に基づいて広告を表示することができます。③トピックを利用した出稿
宣伝する商品やサービスと関連するコンテンツを閲覧するユーザーにトピックを指定して、
そのトピックページに広告を表示できます。④リマーケティングを利用した出稿
サイトにアクセスしたことのあるユーザーをターゲットとして、
これらのユーザーに合わせた広告を表示できます。
これらのターゲティングは組み合わせて使用することも可能で、
商材やビジネスとマッチするターゲティングを適切に行うことで高いパフォーマンスが期待できます。
アナリティクス上での表記の違い
設定の違いによってトラフィックキーワードでの表記は異なってきます。
出稿時にキャンペーンや広告グループを分類してしっかりと運用をしていれば、
アナリティクスのAdwordsでセカンダリディメンジョンを操作することで
比較的容易に対応する広告グループを特定することが可能です。
①プレースメント設定時のトラフィックキーワード
“youtube.com”、”mail.google.com”などの出稿先URLが表示される
②ターゲットユーザー設定出稿におけるトラフィックキーワード
“uservertical::xxx”(xxxはターゲットカテゴリ毎に数値が異なる)と表示される
③トピック設定出時のトラフィックキーワード
“industries”、”industries> transportation & logitics”、
“business > business services & consulting”などの
Adwordsで設定できるトピック内容の英語表記
④リマーケティング設定時のトラフィックキーワード
“(remarketing/content targeting)”と表示される
Adwordsでは常に新しい機能が追加されていくので、ヘルプやフォーラムに頼るだけではなく
自分たちでアクセス解析データを見ながら分析していく必要がありますね。