パンダアップデートとは何か?
パンダアップデートは質の低いコンテンツを保有しているサイトの評価を下げ、
本来評価されるべきユーザーにとって有益なオリジナルコンテンツを保有するサイトを評価するための
アルゴリズム更新のことです。
SEOをご存じの方であればすぐにイメージがつくと思いますが、
どうしてこんなサイトが上位に表示されているんだろうと不思議に思ったことはないでしょうか?
オリジナルなコンテンツを提供しているはずのコーポレート、ブランドサイトが
内容がほとんど同じのアフィリエイトサイトよりも遥かに下に表示されるケースを
ウェブマスターの皆さまは十分すぎるほど見たことがあると思います。
なので、一見すれば、パンダアップデートは真面目なウェブマスターには朗報のように思えます。
パンダアップデートの対象
パンダアップデートが定義するユーザーにとって有益なサイトとは
レポートや分析、調査といったオリジナルコンテンツを保有しているサイトのことです。
対して、評価が下がるサイトの代表は、includeなどを利用しているような
他サイトを引用するだけのスクレイピングサイトとされています。
色々なソースから情報を集めたマッシュアップサイト(所謂、まとめサイト)もこれにあたります。
パンダアップデートの”犠牲者”たち
上記の低品質なサイトだけにアルゴリズムが適用されていれば
パンダアップデートはここまで大きな話題にならなかったでしょう。
というのも、パンダアップデートのアルゴリズムは他サイトを引用する
スクレイピングサイトを取り締まるだけではなく、
重複コンテンツを保有しているサイトの評価を下げるアルゴリズムでした。
WebmasterWorldでは下記のようなサイトを管理するウェブマスター達が
パンダアップデートによってトラフィックが減少したと話題になりました。
①ユーザー投稿型のサイト
これらのサイトではユーザーが書くコンテンツを管理しきれないことで、
質の低い(中身のない)ページが大量に生成されてしまう。
②ECサイト
商品カテゴリやブランド、価格帯などの様々な軸によって
同じ内容の商品(コンテンツ)が動的に大量生成されてしまう。
③豊富なコンテンツを保有するサイト
一見、コンテンツが多いことが重複コンテンツに繋がりませんが、
1つのテーマを複数ページに渡って説明する場合、
比較的似た内容のページが生成されてしまう。
“Contents is King…?” それでも他にやれることがない。
Googleパンダアップデートの対策は様々あると言われていますが、
アップデートの内容が定かでないため断言することは難しいでしょう。
質の低いサイトだけではない多くの高品質なサイトがパンダアップデートの影響を受けて
トラフィックを減少させてしまっているというのは上記を見れば明らかです。
中にはコピーコンテンツのアフィリエイトサイトよりもオリジナルサイトが低いランキングになっていることもあるようです。
こうした”最適化”が国内外でパンダアップデートが話題になる一因でしょう。
質の低いサイトの評価を下げるという大事にあたっては、
こうした被害があってしょうがないというスタンスが6回にも及ぶパンダアップデートから見てとれますね。
その代わりに、すぐに何回でも正しい結果を出すようになるまで対応するのがGoogleの凄いところです。
Googleが常々言い続けてきたように、小手先の技術だけではなくて
ユーザーにとって有益なサイトを作るために良いコンテンツを作り続けることが
一番のSEO対策となる日がもうすぐそこに来ているのかもしれません。